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ノロウイルスと、吐いているときの飲ませ方

ノロウイルスと、吐いているときの飲ませ方をさらに詳しく

このびょうきにかかったのが赤ちゃんだと、「10回吐きました」「15回吐きました」といって連れてこられます。はやってくると、失礼ですが回数コンテストみたいになってしまいます。1回1回の吐きかたが、「おえーっ」という感じでひどければ、ママは10回も吐くのを家で見てはいられません。この病気、ウイルスがちっちゃいからでもないでしょうが、吐きかたもちっちゃいことがわりと多いのです。コポコポ、ケポケポといった感じで吐いて、すぐにまた飲みたがったりします。そこでよろこんで飲ませてあげると、またケポケポです。

5-8時間くらいのあいだ吐き続けると、吐くほうは落ち着いてくることが多いようです。そのあとは1日に2-3回くらいの下痢がみられる、というのがよく見られるふつうのコースです。いやいや、吐く量も回数もそんなに軽くないぞ、という時は、あたえる水分の種類によるちょっとしたちがいもシビアに考えてあげる必要があります。水だけでなく塩分もロスしており、エネルギーになる糖分も必要ですが、糖分が多すぎるとかえって下痢がひどくなったりします。そんなときのためには、できればスポーツドリンクでなくて赤ちゃん用の補水液など、脱水用ドリンクを用意しておくといいと思います。吐きかたがひどかった時は、種類だけでなく飲ませ方も大切です。かわいてしまった植木鉢の水やりをイメージしてください。いっぺんにたくさん水をやると、表面を流れてあふれるだけですね。おなじように、飲めるだけ飲ませてしまうとまた吐いちゃいます。赤ちゃんなら一さじからはじめてみましょう。吐きやすくなっている胃をだましながら、こっそりと少しずつ増やしていきます。

まとめますと、1時間くらい吐かなくて飲みたがるようになったら、一さじからはじめてみます。それでかわりがなければ、少しずつ量をふやしながら2,30分ごとにあげつづけてみます。あせらないことです。またぜんぶ吐いちゃうより、ちょっとでも飲めた方がよっぽどいいのです。

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